会長 加藤 真介
徳島大学病院リハビリテーション部
この度、7月15日(日)に、第46回中国四国リハビリテーション医学研究会、第41回日本リハビリテーション医学会中国・四国地方会を、徳島大学蔵本キャンパス内の大塚講堂で開催させていただきます。
福岡で開催されます日本リハビリテーション医学会の2週間後、パリで開催されますISPRMの同じ週と、リハビリテーション関係の主要学会の直後で、会員の皆様には何かとご負担が大きいことと存じますが、本会へのご参加と一般演題の御応募をよろしくお願いいたします。
「日本理学療法士協会の生涯学習システム」
西良浩一教授「アスリートの腰痛 〜非特異的腰痛をリハで攻略〜」
いま、超高齢社会を支えるリハビリテーション医学・医療の標準化が大きな課題となっています。これに対し、日本リハビリテーション医学会 (JARM)は、『リハビリテーション医学・医療コアテキスト』を発刊し、会員向けのe-learningを準備し、JARM主催の講習会・研修会の見直しなど、これに鋭意取り組んでいます。
このなかで、リハビリテーション関連職種の生涯教育は極めて重要です。日本リハビリテーション医学会では、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・義肢装具士の各協会会長に特任理事に就任していただいて連携を強化するとともに、日本リハビリテーション医学関連専門職認定機構を設立するなど、これに積極的に関わっていこうとしています。半田会長のご講演は時宜を得たものになると思います。
腰痛の85%は非特異的(原因不明)だと言われていましたが、近年、その多くは原因の診断ができることが明らかになってきました。アスリートの腰痛治療の第一人者である西良浩一教授のもとには、こどもから一流プロ選手まで腰痛に悩むアスリートが全国から集まり、そして競技に復帰していっています。
超低侵襲手術手技という切り札をお持ちですが、アスリートを全人的に評価し、それに基づいたリハビリテーションをしっかり行うというリハビリテーションの基本が守られていることも成功の大きな要因だと思います。西良先生からアスリートの腰痛治療の最先端を学ぶことは、明日からの日常臨床に大いに役立つと確信しています。
四国地方の平年の梅雨明けは7月18日ごろだそうです。2011年に徳島で開催された時は大雨でしたが、今回は好天に恵まれ、三連休の中日は学会で学び、残りの二日は夏の徳島を満喫していただけることを祈念いたしております。