会長 小笠 博義
山口大学医学部附属病院 整形外科
リハビリテーション部 診療教授
この度、第48回中国四国リハビリテーション医学研究会および第43回日本リハビリテーション医学会中国・四国地方会を、2019年7月7日(日)に山口市の山口県健康づくりセンターで開催させていただくことになりました。このような機会を与えて頂いた会員の皆様に感謝致します。今年はISPRMに引き続き、日本リハビリテーション医学会が神戸市で開催されます。8日間に及ぶリハビリテーション領域の主要学会の3週後で、会員の皆様にはお忙しい時期と思われますが、本会へのご参加をよろしくお願い申し上げます。
現在、超高齢社会の到来した日本において、リハビリテーション医学・医療の役割は重要性を増しており、介護や福祉の領域も含んで、その守備範囲は多岐に及んできています。その中で、我々は山口大学整形外科の教室として、改めて運動器リハビリテーションに焦点を当てた学会を開催させていただきたいと考え、教育研修講演2演題とランチョンセミナーを予定いたしました。小郡第一総合病院統括院長の土井一輝先生に「末梢神経損傷:運動麻痺評価法のピットフォール」と題して末梢神経に関する話題を、また平成30年7月に山口大学整形外科教室に新たに教授として赴任された坂井孝司先生には「人工股関節全置換術におけるリハビリテーション」と題して講演していただきます。両講演とも会員の皆様の診療に大変役立つものと確信しております。さらに、ランチョンセミナーでは徳島大学運動機能外科学教授の西良浩一先生に「特異的腰痛と非特異的腰痛 ~リハビリテーションで攻略すべき病態~」と題して、療法士への実践的なお話をしていただきたいと考えています。一般演題も研究会および地方会で広く募集しておりますので、奮ってご応募ください。
これまでの山口大学主催の当学会は宇部市で開催されていたため、山口市での開催は今回が初めてとなりました。山口市内には国宝の瑠璃光寺五重塔や雪舟庭などの観光名所が点在しています。また、日本最大のカルスト台地である秋吉台や秋芳洞までは、車であれば1時間以内で到着可能です。ぜひ前日からご家族でお越しいただき、夏の山口を楽しんだ後でゆっくりと湯田温泉につかり、美味しいお酒とともに海の幸を堪能していただければ幸いです。多くの先生のご参加を心からお待ちしております。